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小川町有機農業生産グループ その3

今日は小川町有機農業生産グループの紹介第3回目です。
今回は、第1回、2回とご紹介した「小川町有機農業生産グループ」の
代表を務める㈱風の丘ファームの田下さんをご紹介します。
私が初めて小川町を訪れたのも、ここ風の丘ファームさんでした。

今までに枝豆収穫や、青空の下で手作り味噌教室などをさせていただきました。
風の丘ファームさんは小川町の駅から車で10分ほどのところです。
名前のとおり、小高い丘にある広い畑は緑と青い空が広がり
真夏でも気持ちのいい風が吹いていました。
田下さんはここ小川町で農家を目指す方々を研修生として受け入れています。

Q 畑を始めたきっかけ
A 今から25年前。東京から北海道へ行き酪農の仕事をし、その後
また東京でサラリーマンをしました。でも、自分で自分のものを作る、
自分で自分の暮らしを作る生活がしたい、農業がやりたいという思いで、
小川町へ有機栽培の研修へ行き、農業の道に転職しました。

Q 現在のスタッフは
A スタッフ4名、研修生4名です。
研修生は常に4名ほど受け入れていて、研修期間はみんなだいたい
2~3年。うちへ住み込みの人もいれば、自宅から通う人もいます。
研修終了後は、うちでスタッフとして働く人と、独立していく人もいます。

Q 畑の大きさは?
A 畑3ヘクタール(約9000坪)、田60R
作っている作物は野菜60種類くらい、お米、小麦、大麦、大豆、
その他鶏200羽です。

Q おもな出荷先はどこですか?
A 半分くらいは小川町有機栽培グループのグループ出荷、
あと半分は個人宅やレストランなどに直接卸してます。

Q 今の日本の食に関する問題についてどう思われますか?
A 今の日本の農業は後継者がほとんどいないのが現実です。
小川町の有機栽培グループも平均年齢が高いです。
新しく始める人たちには30代、40代の若い人たちも増えてきました。
日本の自給率はこれからどんどん下がります。輸入できるものも
 減っていく時代になれ日本は食料難になります。
 小川町では新規就農も増えてきています。販売部ができてから
 新規就農者の売り先の確保もされているので、農業として
 きちんと収入の確保できるよう確立しつつあります。

Q 今後はどんなことを目指していますか?
A 今以上に生産に力を入れたいです。
  農業体験や新規就農者のお手伝い、直売、加工品にも
  力を入れたいですね。

Q 農業をやっているうえで、こだわりはありますか?
A 旬でおいしいものを食べてもらいたいので、土づくりを一生懸命
 やってます。無農薬でやってるので虫がいっぱいつきますが、なるべく
 きれいなものを出したいと思っています。

Q これから農業を目指す人へひとこと
A とても楽しい仕事です。ハードルは高いですが、夢を持っている人たちは
  どんどん入ってきてほしいですね。

Q 田下さんの「楽しい食卓」とは?
A 夏はナスやピーマン、キュウリばっかり、冬は葉物、根菜ばっかりだけど
  何がなければいけないのではなくて、スタッフみんなで食べる食卓。
  今あるものがいいものであれば、「ばっかり」の食卓でも満足です。

取材に伺った日もちょうどお昼時。スタッフの方がみんなで採れたての
野菜を使って料理をしていました。訪れた8月上旬の日中は、エアコンなしでは
過ごせない暑さのはずでしたが、田下さんのお宅は涼しい風が吹いていました。
緑に囲まれた自然がいっぱいの場所ではこんなに涼しいのか・・・と、
おどろきました。普段自分たちがいる空間がいかに不自然な場所で、
不自然な生活をしているんだなと・・・。

日本はたくさんの問題を抱えています。
高齢化社会、食の安全の問題・・・
いろいろ考える前にまず、
もっと食べることに一生懸命にならなくてはいけないと感じました。
生きていく上での基本。
本物を見極めて、本物を選び、本物を食べる。
一生懸命作ってくれた人のことを思って食べる。
食べてくれる人のことを思って作る。

皆さんも「楽しい食卓」について考えてみてください・・・。

小川町有機農業生産グループ その2

今回は、前回に引き続き小川町有機農業生産グループ
「ななほし農園」さんの高橋さんのご紹介です。

今はサラリーマンから農業に転職をされる方、
退職後田舎暮らしを希望される団塊の世代の方が多い中、
実際に本当に農業として生計を立てていける方は
そう多くはないのが現実では?そんなふうに考える方も多いと思います。
ここ小川町有農業グループでは、農業を目指す方を研修生として
受け入れる制度があります。小川町で実際に有機栽培の農業を
2~3年経験し、その後スタッフとして働く方、独立する方。
独立しても個人で販売先を探すのはそれは大変なことです。
小川町有機農業生産グループでは、それを解消するために
グループ出荷をし、独立した人たちのためにも安定した出荷が
できるようなシステムになっています。それぞれ農業を目指す
方たちのバックアップも整っています。
高橋さんはもとはサラリーマン。サラリーマンから50歳を過ぎて、
その研修システムを利用し独立して農業に転職された
農家5年目のかたです。

高橋さんとは国道沿いのコンビニで待ち合わせ。前回ご紹介した
横田さんから「軽トラでくるからすぐわかるよ!」と言われ、
待ち合わせ場所に行くと、いました。一目でわかる笠をかぶった高橋さん。
その姿はどこからどう見てもすっかり小川町の農家さんです。
ご挨拶をしてすぐに近くにある畑へ。国道から少し入ったところにある畑では、
皮が白い「九重栗」という南瓜。固くて腐りにくいのが特徴だそう。

黄色いマンゴーみたいな形のマクワウリ。お休み中の畑は有機肥料となる
雑草が背丈ほど元気に伸びていました。マクワウリ、若い世代の方には
あまりなじみがないですが、昔はメロンのようにフルーツとして多く
食べられていたものです。甘いメロンに押され、今では作る農家は
ほとんどなく、小川町でもここ高橋さんのところだけ。
お願いしてマクワウリ大好きなスタッフとともに収穫させてもらいました。

ヘタのところが丸く亀裂が入っているものが食べごろだそう。

●畑を始めたきっかけ
 ずっと昔から農業をやりたい思いがあって、農業団体で仕事をしていて
 50歳を過ぎて早期退職し、農業に転職しました。有機栽培は難しいと
 思っていたが、小川町に研修にきて有機栽培をやることにしました。
●スタッフは
 奥さんと二人
●品目は?
 50品目ぐらい。有機栽培は同じ畑で連作ができないので品目が
 多くないとできません。でも品目が多いと面白いですね。野菜以外に
 自家消費分のお米、小麦、大豆も。小麦、大豆は収入にはならないけど、
 有機栽培をやっていく上で栽培のローテンションがらくになります。
●畑の広さは?
 70R(約2300坪)
●おもな出荷先は?
全体の8割は小川町有機栽培グループでのグループ出荷です。
2割は個人宅、直売所に販売しています。
●農業の楽しさは?
「自分のペースで好きなことができるのが楽しいですね。朝早く、
お休みもほとんどないですが、しっかり昼寝をして頑張っているので
大丈夫!」
●今後はどんなことをやっていきたいですか?
「もっといいものを作っていきたいですね。」
●高橋さんの楽しい食卓とは?
「自分で作った採れたての美味しいものが食べられる食卓かな?」

暑い日も、寒い日も、新緑の時期も、実りの時期も、夫婦ともに畑を耕し、
自分で食べるものを自分で作る喜び。手間と時間をかけ作った野菜を
「おいしい」と言ってくれる人たちとふれあえる生活はなんと素敵な
仕事だろう。

有機、無農薬野菜のニーズはこれからもさらに高まる傾向に
あります。
多くの手間と労力がかかる有機栽培で農業を営むことを
決意することは中途半端な気持ちではできません・・・。

夢を実現した高橋さん。
これからもがんばってください!

小川町有機農業生産グループ その1

今回のオレイコラな人々は、オリーブキッチン、オレイコラに安心、安全、
新鮮、おしいお野菜を届けてくれる埼玉県小川町の有機栽培グループを
取材してきまし。

「小川町有機農業生産グループ」とは、埼玉県のほぼ中央に位置する
奥武蔵や秩父の山々に囲まれた小川町で永年有機農業を実践してきた
金子美登氏のもとで学んだ人たちが、そのまま小川町で独立し、
さまざまな農家さんで各自それぞれ消費者と提携し、一部を共同出荷
しているグループです。

まずは、小川町で農業を始めて10年以上になる横田農場の横田さんの
ご紹介です。

横田農場さんは、小川町の駅から車で5分ほどのところにあります。
自宅のすぐ横に広がる畑と、徒歩圏内にある鶏舎、田んぼなどを所有。
畑の広さは2ヘクタール・・・。(ぱっと想像のつかない広さです・・・)
もと木工大工さんという横田さんは納屋、鶏舎等は廃材、間伐材を利用した
手づくり!木造のガラス温室では冬に向けてのイチゴの苗が出番を
まっていました。
横田さんはもともと小川町出身で、10年以上前にUターンでそれまで
自家消費の農業だったものをお子様のアトピーをきっかけに、
有機栽培専門農業として始めたそうです。

見学させていただいた畑では、キュウリやトマトの夏野菜がたくさん!
採れたてトマトを庭先の水道で洗って食べさせてもらいましたが、
その甘さにびっくり!久々にトマトの“まるかじり”をしました!

有機栽培では一般的に行われる“連作”はできません。
同じ作物を作ることによっておきる“連作障害”防ぐためです。
もちろん農薬を使えば同じ畑で、続けて同じ作物を作ることは可能です。
農薬を使わないため、一度作った作物はトマトだと5年、西瓜だと8年!
も同じ畑では作らないそうです。
そのため、有機栽培では多くの品種を作り、ローテーションを組んで、
連作障害を防ぎます。
なんと気の遠くなる話なんだろうと、びっくりしました!
地球にも、人間にも安全で安心な作物を作るためにかかる時間と
努力は、普段何気なく購入し、口に入れているだけでは想像もつかない
苦労がいっぱいです・・・・。
誰よりも食に関して真面目に取り組んでる人たち。
このオレイコラな人々の中だけではすべてを伝えきれないですが、
これを読んで、少しでも食に関して真剣に考える人たちが増えることを
願います。

Q スタッフの人数は
A 横田さん、奥さん、娘

Q 一日の労働時間は?
A 夏場は朝5時頃から夜7時頃まで

Q 作っている作物
A 50~60品目ぐらい。

Q 農業をやっていて大変なことは?
A 人手が足りず、植えたものが管理しきれないときですね。

Q 将来的にやりたいことはなんですか?
A 農場を法人化して、今現在自宅前で販売している直売所の拡大、
加工品の製造販売をしたいです。
  小さい頃食べたお醤油の味が忘れられないので、
その味のお醤油を作ってみたいですね。

Q いまの 農業をどうおもいますか?
A 食料自給率39%の日本。日本人の食卓に欠かせない大豆の関しては
たったの5パーセント・・・。
この自給率の低さを危機だと思っていない消費者が 多いことが
危機なんだ。自給率は簡単には上がらないし、
これからも下がっていく一方なんだよね。   
生きていく上でまずは食べることが大事なのに、
節約するときにまず削るのが食費。
これではよくなるわけがないよ。作りすぎた食品を破棄したり、
今の作物の価格にも問題が。半年かけて作ったお米は
一反あたりたったの30万!
もっと政府が対策を  考えるべきなんじゃないかな。

Q 横田さんが考える楽しい食卓は?
A 家族そろって3食食べることかな。

ご家族皆で作る畑。畑から帰り際に若い女の子がんバケツを持って
歩いていました。「あれは娘だよ」と笑顔の横田さん。
今はなかなか後継者がいない農家が多いなか、
こうして家族みんなで農業ができる農家は多くはないはず。
環境のこと、食のこと、日本のこれからのこと・・・。
真剣に考え、本気で取り組んでいるからこそ、
後継者もきちんと育っていくのではないでしょうか。
これからも家族みなさんの「楽しい食卓」がさらに楽しくなるよう
頑張ってください!
横田農場さんのお醤油、楽しみですね!

次回は、もとサラリーマンから農業に転職した高橋さんのお話です。

エコファーマー大熊さんを訪ねて

最初のオレイコラの人々は。。。
艶っ艶っの加茂茄子を直売所で見つけて、食べてみたらものすごく美味しい!!!!
どんな方が作っているんだろう?
という所から出会い 話してみるとハートの熱さにさらに想いが募り  毎週畑に行かせて頂いている
大熊さんを皆さんにご紹介します。。。

大熊さんは減農薬、減科学肥料と有機栽培に近づけた栽培方法を実践していらっしゃる方で
埼玉県からも認定されたエコファーマー生産者です


    大熊さん夫妻

●畑を始めたきっかけ
 本格的には3年前、所有している農地を何とか活用しなければと思いが強くなり、農業を始めました。元々、自宅の畑では家事消費の目的で20年以上野菜の栽培を行っていましたが、子供達の就職、独立により子育てから開放されたこと、周辺地域の農業事情(後継者不足、不耕作地の増加)、会社での業務内容など自分なりに判断し、埼玉県の農課、さいたま農林振興センター普及部へ就農相談に行き、結果、農業大学校および農林公社での研修を行い、現在に至っています。

●出会い
 加茂茄子が縁結び、1年前の暑い時期、直売所に野菜を納品に行ったところ社長さんが待っていて、加茂茄子が美味しかったとのことでお話をさせていただいたのが始まりです。
その後、共に野菜を栽培している圃場を見ていただき、私達も料理をするだけでなく野菜作りに参加したいとの提案があり、これを受け、現在に至っています。

●作っている作物
 トマト、キュウリ、茄子、トウモロコシ、ソラマメ、スイカ、マクワウリ、メロン、人参、などなど計40品目以上。

各所畑の性質や違いなど
 自宅ハウス約200㎡ -> 赤土(アルカリ度が強)、主に果菜類の栽培
 
丸ヶ崎約2700㎡ -> 赤土(粘土質、中性)主に葉茎類、果菜類の栽培
 

そら豆収穫

片柳1丁目約2000㎡ -> 赤土(弱粘土質、弱酸性)主に葉茎類の栽培
 片柳2丁目約2600㎡ -> 黒土(砂状質、酸性)主に根菜類、葉茎類の栽培
 

●畑の楽しさと辛さ
 自然との共生、晴れもあれば、雨、雪、強風、すべて楽しくもあればつらさもあり!
 作業を行っている最中にカラスがカァカァ、鴨の親子がグヮグヮと作物を荒らしたり害虫を食べたり、偶に猫やイタチが来訪する。天候に左右されますが原則、栽培計画にしたがって作業を進める孤独な戦いです。

●今後 やっていこうとしている事柄があればおしえてください
 栽培品目の絞込み -> 40品目以上の栽培は圃場の調整、施肥設計等管理が難しい。
 栽培規模の拡大 -> 品目ごとの生産量、販売量の拡大
 作業効率の改善 -> 施設の拡充、機械化

●いまの 農業をどうおもいますか
 食料自給率39%の日本、低価格輸入野菜の氾濫、食の安全性崩壊、温暖化等今、農業を取り巻く環境は先細りの状況です。豊食日本、買いだめして賞味期限切れ、腐らしてゴミ箱へ、食べ物の大切さが失われつつある日本、また、本当の旬の美味しさを知らずに育つ子供たち、消費者、生産者の責任でもありますが、今、生産者としてできることは新鮮で本物の味を消費者にどう提供できるかです。
そして、将来に備えて食料自給率をアップさせることです。

●こだわりをおしえてください

 品質の良い野菜を納得価格でお客様に提供すること。
 2有機質肥料を主体に健全な土づくりを行うこと。
 化学肥料、化学農薬の使用は最小限に努めること。

●どこにいったら大熊さんの 野菜が買えますか?
畑近くの直売所がおもです。

丸ヶ崎直売所:生産者No.10
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BR00/chokubai/01/01-08-10-3.html
膝子直売所:生産者No.27
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BR00/support_ten/01/01_16_05.html
片柳直売所:生産者No.2

もちろん!浦和のオリーブキッチンと上尾のオレイコラでは旬のやさいで美味しいお食事が楽しめますし、
毎週開催中のサンデーマーケットでもお野菜販売しています。。。。

●楽しい食卓はどんなのだとおもいますか?
 どのような料理でも良い、自ら収穫した食材を使って、家族と仲間といっしょに!

●楽しかった食卓の思い出話
 これからの楽しみですね!

以上大熊さんのインタビューでした。